木の梢で赤子と嗤う声

オゴメ

ウグメ

梢の奥から、赤子の泣き声。あやそうと足を止めた者へ、声はふいに笑いへと裂ける。姿は、ついに見えない。

オゴメの立ち絵

危険度・希少度

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

概要

東京都三宅島に伝わる山の怪物。姿を人に見せることはなく、木の上で赤子の産声のような声を出して泣く。別称をウグメといい、古い文献ではその正体を鳥とする。木魂の一種、あるいは産女や中国の姑獲鳥に連なるものとも語られる。

出現

三宅島の山中、高い木の梢で遭遇する。姿は見えないまま、赤ん坊のような甲高い声が響き、やがて変な高笑いへと転じる。この笑い声こそが、オゴメ笑いと呼ばれる怪異である。声だけを残し、姿を捉えることはできない。

伝承

民俗学者の大間知篤三は、三宅島の山中で笑い声をたてる怪鳥として記し、別称をウグメとした。綜合日本民俗語彙に語彙が収められ、多田克己の幻想世界の住人たちなどでも取り上げられる。赤子の声という特徴から、中国由来の姑獲鳥や産女の伝承と結び付けて語られることが多い。

特徴

高い木の梢を住処とし、姿を決して見せない。赤子の産声を思わせる甲高い声で鳴き、そこから耳障りな高笑いへと変じる。この笑いがオゴメ笑いである。鳥の姿をとるとされ、姿なき声だけで人を戸惑わせる、山の怪鳥である。

オゴメのカバー画像