酒屋の座敷に居座る化け物

古屋の妖怪

見慣れた顔で、見慣れた仕草で、茶を勧めてくる。ただ、その家に住む者はもう誰もいない。

古屋の妖怪の立ち絵

危険度・希少度

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

S
稀少性

ただ一体、一度きりの怪異として語られる。

概要

備後国鞆の津(現・広島県福山市)の酒屋の座敷に現れたという怪。法師や武士、ときには住人の見知った顔にまで姿を変えて現れ、茶をすすめるような素振りで座敷に居座った。あまりに怪異が続いたため、家は住む者のない廃屋になったと伝わる。

出現

夜、酒屋の奥座敷でふと人の気配を感じて振り向くと、見慣れぬ法師や武士、あるいはよく知る顔がそこに座り、何事もない様子で茶をすすめている。声をかけても答えはなく、目を離した隙にその姿は消えているという。

伝承

この酒屋の怪異は、法師や武士、住人の知り合いなど一つの姿に定まらず現れたと伝わるのみで、正体や由来を説明する言い伝えは残っていない。度重なる怪異の末に住む者が絶え、家は廃屋になったという結末だけが、鞆の津に語り継がれている。

特徴

手荒な真似をしたという記録はなく、ただ黙って茶を勧めるような素振りを見せるだけである。同じ家に幾度も現れながら、そのたびに違う顔をしていたともいい、結局その正体も、家に居着いた理由も語られないまま怪異は終わっている。

古屋の妖怪のカバー画像