豆腐片手に脅かす、見越入道の孫

大頭小僧

見上げるほどの頭に、小さな体。手には湯気の立つ豆腐——見越入道の孫は、今夜も誰かを驚かす一芸を磨いている。

大頭小僧の立ち絵

危険度・希少度

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

C
稀少性

広く知られるが、日常で出遭うことはまれ。

概要

見越入道の孫とされる、頭の大きな小僧。雨の夜に豆腐を持って現れ人を驚かすが、危害は加えない。

出現

雨の降る夜道、提灯の明かりも心もとない路地に、豆腐を手にした小さな影が立っている。近寄って見上げれば、その体に不釣り合いなほど大きな頭がぬっと迫り、通りがかりの者は声も出せずに立ちすくむという。とりわけ豆腐屋の店先で目撃されたと語られることが多い。

伝承

1788年(天明8年)刊の黄表紙『夭怪着到牒』に描かれた妖怪で、豆腐屋を驚かせて豆腐を持ってきたという詞書とともに紹介されている。見越入道の孫という設定で語られ、翌1791年刊『化物夜更顔見世』には「ちょろけん小僧」の名で同系統の妖怪が登場する。

特徴

祖父である見越入道譲りの背丈と頭の大きさを持ち、足先はどこか動物じみて、いつも裸足のまま夜道を歩く。危害を加える力こそ持たないが、雨のそぼ降る夜に豆腐屋の店先へ忍び寄り、大きな頭で驚かせては一丁せしめて持ち去っていく。追いかけても、その豆腐を取り戻せた者はいないという。

大頭小僧のカバー画像