人の心に逆らう、へそ曲がりの小鬼

天邪鬼

あまのじゃく / 天邪志 / 天探女

「はい」と言えば「いいえ」を望む。素直な心の裏側に、こいつはいつも棲んでいる。

天邪鬼の立ち絵

危険度・希少度

B
戦闘力

条件がそろえば、人の命にも関わる。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

C
稀少性

広く知られるが、日常で出遭うことはまれ。

概要

人の心をたくみに見透かし、わざと逆らわせて悪事へそそのかす小柄な鬼。天の神に仕えた天探女を起源とし、四天王や仁王に踏みつけられる悪鬼としても知られる。「あまのじゃく」の語源となったひねくれ者。

出現

昔話の世界では、機織りの得意な瓜子姫が留守番をする家の戸口に現れ、言葉巧みに姫を騙してさらう。寺の仏像の足元では、四天王や執金剛神に踏み据えられ、苦しげに顔をゆがめて横たわる姿で出会える。

伝承

起源は『古事記』『日本書紀』に見える天佐具売(天探女)とされ、天の動きや人の心を探る巫女的な存在が「天の邪魔をする鬼」へ転じたと考えられている。昔話「瓜子姫」では、瓜から生まれた姫を騙し、地域によっては生皮を剥いでなりすます。西日本では姫が助かる筋も伝わる。

特徴

相手の本心をすばやく察し、望みとは反対の行動へ巧みに誘い込む。腕力よりも言葉と悪知恵を武器とし、口真似で人を惑わせる。人の煩悩そのものの化身ともされ、踏みつけられてなお懲りない、ひねくれた執念を持つ。

天邪鬼のカバー画像