山川のほとりに佇む背高き川の男

川男

カワオトコ

網を担いで見上げれば、川面より高く二つの影。黒い背中が並んで、何やらぼそぼそと語り合っていた。

川男の立ち絵

危険度・希少度

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

D
敵対性

人への害意はなく、時に福さえもたらす。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

概要

高い山を流れる川のほとりに現れるという、背が高く肌の黒い男の姿の妖怪。性質はいたっておとなしく、人に害をなしたという話はほとんど伝わらない。

出現

美濃国(現・岐阜県)では、夜に網を持って漁へ出た者がその姿を見かけたという。深山の大川のほとりで、二体が並んで静かに物語を交わしていることが多く、こちらから手を出さねば襲ってはこない。

伝承

江戸中期の国学者・谷川士清が編んだ辞書『和訓栞』後編に「高山の流れの大川に居るもの」と記される。原典に妖怪との明記はないが、その背の高さから、背丈のある人を「川男のようだ」と評す言い回しも生まれた。

特徴

河童のように人を水へ引く獰猛さはなく、顔立ちは人に近い。清らかな流れを好み、漁人と行き会っても危害を加えず、ただ夜の川辺に佇む。長身ゆえ、遠目には川面から突き出た影のように見えるという。

川男のカバー画像