壇ノ浦に沈んだ一門が海上に甦る、集団の怨霊

平家一族の怨霊

かき曇る空、逆巻く波。船べりに立ちならぶ影は、遠い昔に海へ沈んでいった者たちだ。

平家一族の怨霊の立ち絵

危険度・希少度

A
戦闘力

人の命を奪う明確な攻撃手段を持つ。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

概要

源義経一行を海上で襲った平家の亡霊。壇ノ浦周辺では今も耳無し芳一伝説や平家蟹として語り継がれている。

出現

西へ落ちのびる船が沖へ出ると、一天にわかにかき曇り、高波が押し寄せる。船は進むも戻るもかなわず転覆寸前となり、波間から鎧武者や女の亡霊が無数に立ち現れる。関門海峡でうっかり平家一門の話をした侍の前には、蒼白な女の生首が乱れ浮かんだともいう。

伝承

梶原景時の讒言で兄頼朝に追われた義経が九州へ落ちようと大物浦を発つと、恨みを抱いて死んだ平家の亡霊が船を襲い、武蔵坊弁慶が船べりに立って一心に仏へ念じると退散した、と語られる。下関では海峡に嵐が続いて武者や女官の亡霊が現れたため、平家一門の墓を集めて供養したとも伝わる。

特徴

総大将だった平知盛を筆頭に、一門がそろって海を荒らす集団の怨霊である。嵐と高波を呼んで船を沈めにかかるが、僧の読経や一心の祈りには弱い。壇ノ浦の海では甲羅に人面を刻む平家蟹に乗り移り、琵琶法師を招いては壇ノ浦の段を弾かせるなど、七百年を経てなお人に取り憑いてやまない。

平家一族の怨霊のカバー画像