大天狗の力を宿した、三宅島の拝み屋

拝む者

その者の口を借りて、山が語る。「その木に、斧を入れるな」――発せられた声は、もう人のものではなかった。

拝む者の立ち絵

危険度・希少度

C
戦闘力

驚かせ、転ばせる程度。命までは取らない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

概要

大天狗に取り憑かれたことで、常人にない神通力を得たとされる三宅島の呪術者。人の患いを癒やし、隠れたものを見通す力を振るったと語られる。天狗の宿る木を伐ろうとする村人を戒めるなど、島の禁忌を守る側に立った巫の類である。

出現

伊豆諸島の三宅島に伝わる。島の御山や社の森は大天狗の領域として畏れられ、その天狗がある者に憑くと、その者はにわかに拝み屋として立ち現れる。祟りや病に悩む島人は、この者のもとを訪ねて託宣や祈祷を求めたという。

伝承

島では古くから山を天狗の棲む聖域として畏れ、御笏神社には大天狗を祀った社も伝わる。天狗に憑かれた拝む者は、その力を借りて託宣や治病を行うとされ、その言葉は神慮として敬われた。山の木々や社の森を犯すことを固く戒める、島の禁忌を体現する者として語り継がれている。

特徴

授かった力で、遠くの出来事や人の心の内までも見通すとされる。自ら人を害することはなく、その神通はもっぱら島と天狗の領域を守るために用いられる。ただし戒めを破って神木に手をかける者には、憑いた天狗を通じて容赦なく災いが下るとも恐れられた。

拝む者のカバー画像