盗み癖が身に生んだ百の目

百々目鬼

どどめき / どうめき / 百目鬼

腕を埋め尽くす百の目が、いっせいにまばたく。盗んだ一文銭のひとつひとつが、いまや盗人自身を見張っている。

百々目鬼の立ち絵

危険度・希少度

D
戦闘力

直接人を害する力は伝えられていない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

概要

盗んだ銭が体に張り付き、目に変化したもの。かつての地名に由来する。

出現

両腕から手先にかけて、数えきれぬ目がびっしりと並ぶ女の姿で描かれる。ふだんは人にまぎれているが、ふとした拍子にその腕の目がいっせいに見開かれ、闇の中でぬめりと光るという。見る者を凍りつかせる、異形の女の妖怪である。

伝承

鳥山石燕『今昔画図続百鬼』の解説に拠る。石燕は、穴あき銭を「鳥目」と呼ぶことに掛け、銭を盗み続けた女の腕に鳥目=百の目が生じたと説く。下野には、藤原秀郷が馬捨場の百の目を持つ鬼を、最も光る目を射て倒した伝説があり、その地は百目鬼と呼ばれたと伝わる。

特徴

数えきれぬ目は四方を絶えず見張り、闇の中でも人の動きを見逃さないという。盗みという業がそのまま身に現れた姿とされ、悔い改めれば目は失せてただの女に戻るとも語られる。罪の重さが、そのまま目の数となって刻まれた妖怪である。

百々目鬼のカバー画像