利根川を統べる女河童の親分

祢々子(ねねこ)河童

ねねこがっぱ / 禰々子 / 弥々子河童

川がにわかに逆巻いたなら、堤の普請ではなく祢々子の機嫌をこそ疑え。関八州を流れる水はみな、あの女の掌の上を巡っている。

祢々子(ねねこ)河童の立ち絵

危険度・希少度

A
戦闘力

人の命を奪う明確な攻撃手段を持つ。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

S
稀少性

ただ一体、一度きりの怪異として語られる。

概要

祢々子は関東の利根川流域に伝わる雌の河童。関八州の河童を束ねる親分格とされ、荒くれ者として恐れられた。堤を壊して田畑を水浸しにし、子供や馬を川へ引き込んだと伝わる一方、捕らえられた際に切り傷の妙薬を授けたという話も残る。

出現

利根川とその流域の淵や堤に潜む。夏場に川へ入る子供や、水辺へ近づいた馬を狙い、川底へ引きずり込もうとする。配下の河童を率いて現れることもあり、増水して濁った川筋はことに危ういとされた。

伝承

伝承では、侍が馬で利根川へ来た折、祢々子がその馬を川へ引き込もうとしたが、異変に気づいた侍が首筋を押さえて捕らえた。降参した祢々子は詫びに切り傷の妙薬の秘法を教えたという。茨城県利根町の加納家には祢々子を祀る土人形が伝わり、縁結び・安産の神として信仰された。

特徴

水中では並ぶ者なき膂力を誇り、九州最強と謳われた九千坊すら退けたと伝わる。怒れば堤を破って洪水を起こす暴れ者だが、いったん人に捕らえられて降参すると、薬草を用いた湿布の作り方まで授けて恩を返す義理堅さも併せ持つ。

祢々子(ねねこ)河童のカバー画像