見上げるほど伸び上がる、佐渡の坊主

見上入道

みあげにゅうどう / 見上げ入道

見上げるな。見上げれば、伸びる。――だから、先に「見越した」と言え。

見上入道の立ち絵

危険度・希少度

B
戦闘力

条件がそろえば、人の命にも関わる。

B
敵対性

縄張りや禁忌に触れた者を積極的に襲う。

A
稀少性

限られた土地でだけ、まれに語られる。

概要

見上げれば見上げるほど背丈が伸びていく妖怪。小坊主の姿で夜道に立ちふさがり、あおむけに倒れかけた相手を襲うという。相手より先に「見越した」と唱えれば消え、越されれば負けとされる。

出現

佐渡島の小坂路や辻堂坂といった坂道を、夜ふけにひとりで登っていると、行く手に小坊主めいた影が現れる。何気なく見上げた途端、その背は天を突くほどにせり上がり、見る者は後ろへよろめいて倒れそうになる。

伝承

各地に語られる「見越し入道」に類する怪異で、佐渡では歌見の見上げ岩や赤泊、畑野など各所に伝わる。柳田國男『妖怪談義』が佐渡の見上入道を書き留めている。地蔵を祀ったところ現れなくなったという話もある。

特徴

視線に応じて際限なく伸び上がり、倒れた者を押し潰すとも、食べ物や金を奪うともいう。伸びる先を「見越した」と先んじて唱えるか、視線を下げ足元から見上げ返せば力を失う。杖や棒で足を打って退けたとも伝わる。

見上入道のカバー画像