夜道の足に絡む見えぬ綿

足まがり

あしまがり

足がもつれる。綿かと払えば、それは松の根。夜道の狸が、ひとつ笑う。

足まがりの立ち絵

危険度・希少度

C
戦闘力

驚かせ、転ばせる程度。命までは取らない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

B
稀少性

各地に類話はあるが、遭うには条件がいる。

概要

香川県高松地方や大川郡(現・さぬき市)などに伝わる妖怪。夜道を行く人の足に、綿のようなやわらかいものが絡みついて歩みを妨げる。「まがり」は「まとわりつく」を意味する方言で、その姿を見た者はないという。

出現

出るのは日の暮れた在所の道。先を急ぐ人の足元に、ふいに綿めいたものがまとわりつき、足を取られて転びそうになる。驚いて手で探れば、綿とも獣の尻尾ともつかぬ感触があるが、明かりを向けても正体は決して見えない。

伝承

正体は狐狸のたぐい、とりわけ狸の仕業とされる。高松琴平電気鉄道志度線の潟元駅付近でも出たといい、遭った者が足を振り払うと、絡みついていたものが松の根に変わり、脛を打って怪我をしたとも語り伝えられる。

特徴

目に見えぬまま人の足へまとわりつき、歩みを封じるのを常とする。狸が尾を使って戯れるともいわれ、抵抗して払いのければ、木の根や獣の尾に姿を変えて人を惑わす。命を奪うより、旅人を足止めして転ばせる悪戯を旨とする。

足まがりのカバー画像