天井を破る本所の血足

足洗邸

足洗い屋敷 / あしあらいやしき

「足を洗え」――天井を破って降る、血まみれの大足。洗えば消え、洗わねば、蹴り砕く。

足洗邸の立ち絵

危険度・希少度

C
戦闘力

驚かせ、転ばせる程度。命までは取らない。

C
敵対性

脅かし惑わせはするが、深追いはしない。

S
稀少性

ただ一体、一度きりの怪異として語られる。

概要

江戸・本所(現・東京都墨田区)に伝わる本所七不思議の一つ。旗本・味野岌之助の屋敷では、毎夜、天井を突き破って毛むくじゃらの巨大な足が降り、足を洗うよう声で迫ったという怪異である。

出現

舞台は本所亀沢あたりの武家屋敷。夜更け、天井から凄まじい物音が轟き、「足を洗え」との声とともに、血と泥にまみれた大足が板を破って現れる。言われるままに洗えば足は天井へ引き上げられるが、翌夜もまた同じ刻限に降りてくる。

伝承

味野岌之助が毎夜の怪異に困り果て同輩に語ると、興を抱いた相手が上屋敷を交換した。ところが屋敷を移った同輩のもとには、足は二度と現れなかったという。命じられるまま洗わずにいると、足の主が怒り、天井を蹴破って暴れたとも伝わる。

特徴

求めるのはただ一つ、己の足を洗わせること。素直に洗えばおとなしく天井へ引き上げるが、拒めば荒れ狂い、天井や梁を蹴り砕いて屋敷中を騒がせる。人を直に害することはなく、夜ごと同じ刻限に降りては、洗浄を強いることに執着する。

足洗邸のカバー画像